2014年9月15日月曜日

BABYMETAL WORLD TOUR 2014@幕張メッセ 9/14

Babymetalを知っているだろうか?
日本人の3人組のアイドルでヘヴィメタルをもじったユニット名通り激しい演奏をバックにポップなアイドルソングを歌うのが特徴。海外のチャートで1位を取ったり、名だたるメタルミュージシャン達と共演したり、レディガガさんが絶賛したりとなにかと話題なので知っている人も多いと思う。
群雄割拠のアイドル戦国時代に突然現れた突然変異系アイドル、というよりはマイノリティながらも時代の変遷に良くも悪くも関係なく存在する一定の層をターゲットに、という戦略の元に生み出された企画系アイドルじゃないかと個人的には思っている。
私が大好きな日本のバンドCoaltar of the DeepersのNarasakiさんが作曲で参加していたりでほーんと思ったものの元々アイドルにあまり興味がない私と言えば腰を据えて聴くにはいたらなかったのだが、色んな偶然でもって私の職場の同僚の間でちょっとした流行になってしまい、私も1stアルバムなんかを貸してもらったりしてたんだが、あれよという間にライブに行こうぜという流れになった。(私は同僚の方々にCult Ledearを真面目に聴かせて嫌な顔をされたことがあるのでなんとなくメタルが好きな奴と思われているので頭数に入れていただいたのだ。)
アルバムを通して聴くと色んなバンドのオマージュっぽいリフが見て取れたりで想像以上に楽しく聴けた。

なにせアイドルのライブに行ったことがないからそういった意味ではどんなもんなんだろ?という興味もあって個人的には結構楽しみだった。
会場入りすると幕張メッセは満杯。(二階席でした。)往年のスラッシュメタルの名曲が流れてフロアは結構盛り上がっていた。メタリカをみんなで熱唱。赤いサイリウムがチラチラと見えるあたりアイドルなんだなあ、と実感。客層は様々だが、やはり年上のメタルファンと思わしき層が目立つ。若い人も多いのだが、比率的にどんなもんなのか気になるところ。あとはBabymetalのバンドTを来ている人の多いこと。気合いの入ったコスプレされている方も結構いらっしゃいました。最近はライブ自体あまり行かないし、行っても比較的大きくないライブハウスばかりだったので大きい会場はそれだけで面白いなあと思い開演を待機。

ほぼほぼ時間通りにライブスタート。
妙なイントロ映像から演奏開始。
まずは予想より音はでかめで良かった。やはりたまにボーカルとぶつかるな〜とは思ったが。個人的にはギターの音が目立っていたので、も少しドラムとベースの音を強めに出してほしかった。(ボーカルが聴こえにくくなっちゃうからダメなのかもだけど…)
女の子3人は本当に子供って感じ。結構縦横無尽に踊るので大変そう。メインボーカルを取るのは年上の子なので、あとの2人の女子は踊りメインで間の手を入れるくらい。調べてみると15歳らしい。YuimetalさんとMoametalさんというのだが、とにかく小さい女の子ががんばっているのを大人の自分がどういうテンションで見たら良いのか全く分からないというのが私がアイドル苦手な要因の一つなんだが、実際に見てみるとやはり戸惑いはあったけど素直にすごかった。学芸会みたいな気持ちで、と思っていたが結構とんでもない話で、実際のところ大勢の観衆の前でお金を取ってパフォーマンスしている訳でなんだか妙に感心してしまった。振り付けも足を振り回したり、足をくぐってみたりと可愛い。
ボーカルを取るのがSu-Metalさんでこの人は年上(っつても16歳なんだが)は歌が上手い。メタルといってもデス声なんかはいっさいやらないで(絶対そういったことはやらない方が良いと思う。)、伸びやかかつ力強く歌い上げるスタイル。可愛いながらも結構声量があって、コミカルな曲とちゃんと歌い上げる曲のギャップと技量はすごかった。2人ほどではないけど踊るしスゲーなあと感心。
兎に角バックバンドがすごい人たちなんだよ、と聴いていたんだけど確かにすごかった。メタルということでやはり技量がものを言う世界であって、格別好きではないんだけどバックバンドだけのコーナーではそれぞれの技量の高さに唸ってしまった。楽器の交換も結構頻繁にやっていて、思ったより演奏面がしっかりしていて良かった。
スラッシュ四天王から拝借したへんてこな映像や、派手なパイロなどはデカい会場、そしてお金のあるアーティストながらの演出で普段目にしない分視覚的派手なのはやはり見ていて楽しい。
始めはステージが広くて、バックバンドは後ろの一段高いところからおりてこないから、華奢な女子3人では広すぎるんじゃないかなーと危惧したが流石のステージングでメンバー3人は結構客席をアジっていて盛り上げていた。海外ツアーの賜物だろうか。中々堂に入っていて良かった。客席も盛り上がりってアイドルらしくみんなでやる動きみたいなのもあって楽しそう。上から見ているとモッシュやダイブも発生していた。途中で映像でウォールオブデスをあおって実際にやっている様は中々アイドルらしくねえなと思って楽しかった。反面MCは一切無しで潔し。多分しゃべると普通の女の子だからってこともあると思うけど。
結構あっという間に(90分くらい?)に終わってしまったが、話のネタにでもなればと思っていったけど中々どうして終わってみれば楽しかった。

さらっと書くつもりが大分長くなってしまった。
Babymetalというと当然硬派なメタル愛好家の方々の間で賛否両論巻き起こり、特にメタル系フェスへの参加に伴い喧々諤々の議論が生じることもあって私と言えばなんとなく反対!と叫ぶ方々の気持ちも分かる。ただ同時にマニアックながらも懐の広いのがメタルだとも思っているので、彼らがメタルかそうでないのか、単にアイドルなのかメタルの新しい形なのか、そういうのは分からないがなかなかどうして面白いかもしれないな、と思った次第です。

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